ただならぬ妄想と畑のニンジン(^^)

優しくなりたい

 

優しさの重要性を感じている。

 

特に私の職場は女性が多く、モテるモテないを除いても、

普通に生き残るためにも気遣いや優しさはとても重要である。

 

元々、私は優しい人間であると思っていた。

 

特定されるのは嫌なので漢字は明かさないが、漢字の意味を深読みすると、

私の名前に込められた意味は、

 

「優しさの集合体」

 

であったのだ。集合体て。わかりますか?

純度100%の優しさである。

 

 

 

優しい子に育ちますように…「優子さん」

 

 

 

甘い。優子ちゃんは確かに優しいかもしれないが、100%ではない。

 

 

 

少なくとも私の知っている優子ちゃんはコリン星から来た宇宙人で生態が不明であった。人間ではない。

 

バファリンの半分は優しさ」

 

甘い。50%。半分は確実に副作用。

一方、私は全部優しさなのである。2倍である。私を飲め。

 

人の細胞数は60兆と聞いたことがあるが、私はその全てが優しさなのである。

 

 

体内から出るものすら全て優しさである。

 

 

 

「鼻くそをほるな」

 

 

 

誰かが私に言う。違う、ほっているのは優しさである。

 

 

 

 

「鼻くそを飛ばすな」

 

 

 

 

誰かが私に言う。違う。指で飛ばしたのは優しさである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「鼻くそをほじった指で俺のiphone指紋認証をするのをやめろ」

 

 

 

 

 

 

 

誰かが私に言う。違う。お前のiphoneが認証しているのは優しさである。

 

 

そして私はもはや「優しさ」と言う動物なので、カテゴライズが他人とは違った。

もはや人間では無い。ちなみにコリン星人でもない。 

 

 

サイゼリアに行けば、

「何名様ですか」

 

「えっと4人と優しさ一つなんですけど、席空いてますか?」

 

 

思い出せば私の中学のクラスは

 

「男子18名、女子16名、あと優しさ一つ」

 

であった。

 

当然のごとく皆から

 

yass君は本当に優しい」

 

と言われ育ってきた。

 

そして怒るなんてことは一切なかった。

 

「仏の顔も三度まで

 

 

 

 

 

 

※ただしyass君を除く(現在50000度目)」

 

 

 

と言う具合であった。

 

 

 

そして、幼稚園では優しい男がモテるのである。

 

どれくらいモテたかと言うと、

 

「コナン君ごっこ」

 

と称して私がコナン君となり、歩いている最中に

「ああ、気分が悪い…死ぬウ」

と言い、突然死ぬ。

しかも原因は毎回癌。恐るべし進行速度である。

 

そこに蘭ネーチャン(日替わり)が来て、私にキスをする。

 

 

すると私が生き返り、肩に寄り添う蘭ネーチャンと得意げに鼻くそ(優しさ)をほじる私。背景は鬼ごっこをしている残りの園児たちという絵でハッピーエンドとなる。

 

 

「優しさの集合体」と言う名を持ち、この世に生を受けてから

ひたすら優しくすること、それが自分の生きる道だと信じ続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

だが、なぜだろう。いつからか私は人に優しくすることが出来なくなっていた。

 

会社でも「気遣いの出来ない奴」となっている。

 

きっかけはわからない。

 

なぜだろうか。

ふと思いにふけりほじるのはもう優しさではなく、鼻くそである。

 

  

そうか。私は優しさを浪費し使い切ったのかもしれない。

 

ずっと無くならない、離れないと思っていたものは、必ず無くなる。

人生とはそういうものである。やれやれ、と僕は独りごちた。乾いた風が、僕の頬をなぜた。

 

優しさの、集合体。かあ…

 

 

ふと昔のアルバムをめくる。当時の私。

 

屈託の無い笑みを浮かべる私。

 

蘭ネーチャン(日替わり:火曜日担当) とのツーショット。

そういえばこの子が一番好きだったなあ。今どうしているのだろうか。

 

この頃の私は優しさは無尽蔵にあると思って生きていたのだろうか。

あるいは、幼いながら日に日に浪費される優しさに多少の危機感を覚えていたのだろうか。

 

「昔は優しく出来たんだけどなあ…」

 

ふと母親にそんなことをこぼした。

 

すると、母親は興味深いエピソードを語ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中学校の時ピンポンダッシュしまくってたらしい。え、超ワルじゃん。

 

しかも最終的に飽きて自分の家ピンポンダッシュしてたらしい。え、超バカじゃん。

 

 

思い出せば私の中学のクラスは

 

「男子18名、女子16名、あと優しさ一つ」

 

であった。

 

じゃねえよ。バカ一つ。やれやれ、と僕は独りごちた。乾いた風が、僕の頬をなぜた。

 

でも名前の由来は本当。

 

親の願いに背いている自分を恥じて、

休み明けからは少しでも気遣いができるようになろう。ほんの少しづつでも優しさを。

そう誓ったのだった。

 

 

あ、あとコナン君と蘭ネーチャン(日替わり)も本当。ようチャラ男。

 

 

 

 

 

そして今日、息まいて会社行ったんですけど、

 

2/13じゃないですか。バレンタイン前日ですよ。

バレンタイン前日に急に優しくなるのってなんかいやらしいと言うか、下心丸見えじゃないですか。

 

こうして私は相変わらず気遣いの出来ぬ男として鎮座し続けるのであった。やれやれ、と僕は独りごちた。乾いた風が、僕の頬をなぜた。