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森の愉快なウコン達

くだらねえ日常

名前の知らない人とお茶した話

 

GW中ということもあり、私は東京の実家に戻ってきていた。

そしてどこか旅行に行くわけでもなく、暇を持て余した挙句、

このくだらないブログを開設するに至ったわけだが、

開設作業自体はすぐに終わってしまい、再び暇になってしまった。

 

仕方が無いので一人でぶらぶらと散歩をしていたら、

小学校時代の友人にたまたま出くわした。

小学校時代なんてとうの昔の話なので、私は誰だこいつ…という感じであったが、

向こうが気が付いて、名前を呼んだ(私の苗字は珍しい)ので、友人であることは間違いなかった。だが、私は彼の名前を知らない。

必死で記憶を掘り起こしてみたが、やはりわからない。

でも向こうはうわ懐かし!!面影あんなあ!と馴れ馴れしく、今ここで

「ごめん誰だっけ」とは言えない状況となっていた。

 

久しぶりだし、お茶片手に懐かしく…語らん?(原文ママ)と言われ、

GW満員御礼のサンマルクカフェに入った。

懐かしい話を聞きながら、彼の事を思い出そうと決めた。

 

そしてコーヒー片手に語らいを始めた。

コーヒーを一口飲んで、開口一番、彼は

 

 

 

ドンキホーテで一番高い商品って何なのか知りたいんデスケド」

 

 

 

は?????

意味わかんないんデスケドwwwwww

懐かしく語らん?って言ってたけど、コーヒー飲むと人が変わっちゃうの??

しかも何で敬語になったんだ?彼なりに躊躇いながら聞いたのか。

ちょっとカワイイな。

 

躊躇いながら

「時計とか…だと思うんデスケド…」

俺まで敬語になってる。

 

「そうかもな」

 

私は腹を立てることは滅多にないが、

この急にタメ語で切返されたことにムカつきを感じ、

自分の沸点は意外に低いのかもと思った。

 

 

 

ー沈黙ー

 

 

 

えっと、嘘だろ…

 

久々に会った人と何となく気まずくて、

何を話せばいいのかわからないというのはよくある事だ。

だが、

 

ドンキホーテで一番高い商品って何なのか知りたいんデスケド」

 

はねーだろ。語尾が「〜何なんだろうね」とかだったらまだしも、

まるで店員さんに聞くような口振りじゃねーか。

どう回収するんだこれ。

まだこいつの名前わからないから、こっちから懐かしい話とかできない。

あ、でも俺の返しもよくなかったかな…と思い、

 

「ほら、ロレックスとかめっちゃ高いじゃ…と思うんデスケド」

もともとコミュニケーション能力は高くないが、この数分で会話力の逓減を感じる。

 

 

 

 

 

 

「フフッ…最近休日何してんの?」

 

あっさりと話題変えやがった。あと何で笑ったのお前?

あれか、こいつからしたら

ドンキホーテで一番高い商品って何なのか知りたいんデスケド」

というのは「よう久しぶり〜」くらいの挨拶にすぎないのかもしれない。

とりあえずやっと友人らしい話題に切り替わった事に一安心。

 

「最近はよく映画とか見たりしてるかな〜」

 

「おお、俺も映画だーい好きよ」

 

「最近何観たの?」

 

「『怒り』だね」

結構前だぞそれ。

 

「おお、あれ観てない!どうなのあれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやもう、マジ切れだかんね?????」

 

 

 

 

 

私は『怒り』をずっと観たいと思っている。

観た人がみんな思い思いに感想を述べていたからだ。

 

なあ、これほど頭の悪い感想ってあるのだろうか。

題名をバカっぽく言い換えただけじゃねーか。

 

しかも、これと同じ感想を過去に他のバカから聞いていた。

こんな感想を生み出す映画、ますます気になってしまう。

 

「うわ〜気になる〜」

この会話、

他のテーブルの人たちにはどう思われているんだろう。

 

 

 

「つか、合コンしよ」

 

やばい、話題の切り替えが早い。

久しぶりに会う友人とは話題は尽きないものではあるが、

キャッチボールが難しい。

こいつが一人で話題を的にしたストラックアウトしてるとしか思えない。

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1…ドンキホーテで一番高い商品とは?

8…休日について

5…合コン

 

 

「ああ〜いいね、やろやろ」(絶対無理)

 

「じゃあ今度ラインするよ」

 

 

え、ライン交換してんのこいつ???

本当に誰なの???

 

同窓会の時に交換したのかな…でもそん時ライン流行ってたかな…

 

と思いつつ、残りは彼の話をずっと聞くだけになった。

 

「最近すげえ太ったよね俺」(小学校以来会ってねえから知らんがな)

「転職してえー」(ちょっと盛り上がった)

「車欲しい」(欲しいのはプリウスらしい。無難。)

「今から酒飲もうよ」(断った)

 

そして私達は帰る事に。

 

懐かしい話題が一切なかったため、ヒントが全くない。

本当に誰だったのか。

 

今更聞けないし、もういいかな…と思っていたら

彼に電話が。

 

 

 

 

 

「はい、青木です」

 

 

 

 

 

うおおおおおお!!!

 

 

 

 

青木!!!青木ィィィィィィィ!!!

 

 

 

 

誰と話しているのかわからない時間。

 

ぎこちない会話。

 

募る不信感。

 

ずっと思い出せなかった彼の名前。

 

でも今、やっと思い出したの。

 

 

 

 

 

 

ー「君の名は。」ー

 

 

 

A O K I 

 

 

 

 

何故かものすごく感動してしまった。そして安心感が私を満たした。

いや、正直言うと、名前だけ聞いても全然思い出せなかったが、

卒アル見れば全て思い出すだろう。

「また遊ぼう」

と誓いを交わし別れ、実家にて夕飯を食べ、

これを書いている。変なやつだったけど、悪いやつではないし、

とにかく友達が一人でも地元に残っているという事実が嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題は、

卒アルに青木という男が存在しなかったという事である。

マジで誰だ。